こんにちはTakuです。
田舎暮らしに憧れて、地方へ移住したいという
子育て世代の人数が年々増えてきているというのは
以前から聞いてはいるのですが、
僕自身もそうでしたが、一番気になるのは
親の理想で子供が幼い時に田舎へ移住し、
子育てにおいて孤立したり孤独感を感じたりしないのか、
子供に友達ができるのか
そして子供の将来を考えた時に
健全な社会性が身につくのかなどが
気になることも多いのではないでしょうか。
今日は田舎暮らしが果たして孤立するのか
そして子供の社会性が健全に育つのかを
自分の体験なども踏まえつつ調べて記事にしたいと思います。
田舎暮らしの子育てが孤立するって本当?
では早速本題に入っていきましょう。
田舎暮らしの子育てって孤立するというのは本当なのでしょうか。
田舎の特徴
考えられることとすれば、まず田舎というのはそもそも過疎化が進んでおり
人口が少なく、さらに高齢化も進んでいるということで、子育て世代の
親が子供を連れて地方へ移住しても、同世代である子育て世代に
会う機会が減るし、さらに子供が通う学校などの人数も少なくなるし
地理的なことをいえば、家の周りにご近所がいないくらいの田舎であれば
一緒に遊ぶ子供もいないので、我が子が寂しい思いをするのではないか
というのが子育て世代で地方移住を考えている人の一つの懸念材料だと思います。
我が家も孤立状態?!
確かに理屈としてはその通りと言えるでしょう。我が家のケースでいえば、そういった意味ではさらに深刻かもしれません。笑 なぜかというと、うちは6歳の子供がいるのですが、校区の学校までの距離は子供の足で2時間半です。なので実はうちはオルタナティブ教育を選択し現在長男は学校には通っておらず、家で勉強をしたりしています。
[say name=”taku” img=”https://takudlc.com/wp-content/uploads/2018/05/吹き出し用taku_03.jpg”]オルタナティブ教育についてはこちらを参考にしてください。
[/say]
さらに、家は築40年以上の古民家をリフォームして住んでいるのですが、家の周りは市街化調整区域で家はほとんどありません。笑なので、近所の子供がいるかというとほぼ皆無ですね。笑 4人兄弟なのですが、下の子たちもまだ幼いですし、妻は専業主婦なので、保育園にも預けたりはしていないので基本家で完結です。正直これだけ聞いたら完全に陸の孤島で孤立状態の家族ですよね。なので、自分の実感からしても、田舎暮らしの子育ては「孤立するか」と問われたらわれ、地理的な意味では「YES」といえるでしょう。
[say name=”taku” img=”https://takudlc.com/wp-content/uploads/2018/05/吹き出し用taku_03.jpg” from=”right”]はい。ぶっちゃけ家の周りには馬と牛しかいません。笑[/say]
自分の家のことばかり話していてもあれなので、一般的な意見として田舎暮らしの子育てについて世間はどのように見ているのでしょうか。調べてみました。すると、子供自身が「孤立」するというよりはむしろ「親」の方が「孤独感」を
感じることにフォーカスが当てられている記事が目につきましたね。なるほど
孤独感の原因
知り合いがいない
例えば、親が田舎暮らしをしながら子育てをして感じる孤独感の中には、まず知り合いが皆無であることが挙げられています。確かに東京などの大都会から、県外の遠い知り合いも親戚もいないような場所へ移住した場合、どう考えても知り合いは皆無ですもんね。知り合いを作るには、現地のいろんなコミュニティに自分から積極的にアプローチしていかない限りは人脈は広がりそうにもありませんよね。
僕の場合は、住んでいる家自体はものすごく辺鄙な場所に位置するのですが、もともと住んでいた場所からは、県外でもなく、1時間半くらいの距離で来れる場所なので、以前の住まいの近辺の友人が子連れでちょこちょこ遊びに来てくれます。なのでそういった意味では親の孤独感という意味では薄いのかもしれませんね。
気分転換できない
また、田舎では気分転換ができにくいという点も挙げられています。確かに田舎暮らしをしていると最近でこそちょっとおしゃれなコーヒー専門店(コメダコーヒー、星野コーヒー)など少し車を走らせればいけないこともないですが、大体の田舎はスタバみたいな若い子連れ世代も大好きな雰囲気のカフェなんて皆無ですよね。子育て世代の奥様なんて特にちょっとした気分転換でカフェでママ友とお話をするっていうだけでも、子育てのストレスがスッとましになったりすると思うのですが、もしそういった機会がほぼなければ流石に孤独感も助長されますよね。
人の気配がない
そして、そもそも田舎は車社会なので外を歩いている人がほとんどいません。これは田舎暮らしをしている人ならあるあるではないでしょうか。僕自身子供と一緒に散歩して人とすれ違ったことはほぼありません。笑 すれ違うのは車ばっかりです。たまにいたとしても、農作業をしているおじさんやおばあちゃん、そして土木作業をしている業者の方たちや、
すこし離れたところに工場があるので時々自転車に乗って外国人の方々が通ります。
[say name=”taku” img=”https://takudlc.com/wp-content/uploads/2018/06/吹き出し用(汗顔)taku_03.png”]この人たちどこから自転車乗って来てんの・・? [/say]
謎と孤独感は深まるばかりです。笑
田舎暮らしの子供の社会性は育つのか
上に挙げたようなことが日常の中で、田舎暮らしの子供の社会性
って本当に健全に育つのでしょうか。
[say name=”taku” img=”https://takudlc.com/wp-content/uploads/2018/06/吹き出し用(汗顔)taku_03.png”]なんか僕も心配になって来たな・・(汗 [/say]
社会性とは
そもそも社会性ってどういったものなのでしょうか。生まれ持って、他者を惹きつけ、誰でも友達になりやすいタイプの性格の子供もいますが、全員がもちろんそういった子供ではありませんよね。けれども「社会性」というのは「才能」ではなくて「スキル」なので、環境や訓練によって子供にしっかりと学ばせることは可能です。
年代別の必要とされる社会性
幼稚園児〜小学生
アメリカのヴァンダービルト大学では8000人の小学校教員を対象とした調査を20年研究し続けて、幼稚園児〜小学生に必要な社会性を次のようにまとめました。
[list class=”li-chevron li-mainbdr main-c-before”]
- 人の話を聴く
- 段階を踏む
- 規則に従う
- 気が散るものを無視する
- 助けを求める
- 順番に話す
- 人と仲良くする
- 人に怒らない
- 自分の行動に責任を持つ
- 人のためになることをする
[/list]
[say name=”taku” img=”https://takudlc.com/wp-content/uploads/2018/06/吹き出し用(汗顔)taku_03.png”]
こんなことがしっかりとできる幼子っているのでしょうか・・。(汗
[/say]
あ、すいません、心の声が出てしまいました。
とにかく、これらの要素って確かに重要ですよね。ただ、ここで大事とされているのは、単に周りと強調、同調できる子供であるべきということではなく、「自己主張もできながらも、他の子のことも気にかけられる子供」というニュアンスだそうです。
10代(思春期)
中高生などの10代になると、「思春期」というややこしい時期が訪れますよね。この時期は「自立心」というものが生まれますが、同時に自己探求心が強くなり、しかも過剰に周りの他人の言動が気になりだす時期でもあります。
そんな複雑な時期である10代が身に付けるべき社会性のスキルは以下のようなものが挙げられます。
[list class=”li-chevron li-mainbdr main-c-before”]
- 個人目標を定める
- 自滅的行動を特定し、改める
- 自分の要求を積極的に主張する
- 他人の気持ちを知る
- 怒りには建設的に対処する
- 争いを平和的に解決する
引用:https://www.lifehacker.jp/2014/「作家:ジェームス・ウィンデル氏の言葉」
[/list]
なるほど、より高度な社会性のスキルが人間として成長していく上で必要になることがわかりますね。
田舎暮らしと社会性
「社会性」について色々と文献を調べていく中で、僕なりに気が付いたことがあります。それは、「田舎で暮らしている」から「社会性」が身につかないといった短絡的な結論を出す必要は全くないということですね。
どこに子供がいるかという場所的な理由ではなく、どういったプロセスで「社会性」を学んで身に付けるのかということに焦点を当てるべきであり、さらに言うと、上記に挙げられていたような「社会性」を最初に学ぶのは「家庭」ですから、親のあり方次第で子供の「社会性」のスキルは確実に身に付けることも可能だということです。
田舎暮らしでも子供を社会性を健全に育てる方法とは
STEP1. 親の感情と子供の社会性を切り分ける
これまで、田舎暮らしの孤独感はどちらかと言うと「親世代」が感じるものであり、
そんな中でも、親は子供に「社会性」を身につけてもらいたいという願望があることにも触れました。
なぜ親が田舎暮らしでの子育てに不安になるのかというと、やはり自分の感じている感情感覚で子供の社会性も見てしまうことが要因ではないでしょうか。一つ目のステップとしてはこれを冷静に区別することが必要ですね。
つまり、親の孤立感、孤独感がそのまま子供の「社会性」に関係しないということを理解しつつ、区別して、子供の社会性は田舎暮らしをするかしないかではなく、親がそのプロセスをどのように理解しながらサポートするかにかかっているということです。
STEP2.社会的行動を学べる機会をたくさん作る
田舎にいようとどこにいようと、親が意識して子供にこの機会を提供するように努力すれば子供の社会性は健全に身につきます。子供が最初に社会的スキルを学ぶのは他の誰でもない、親からです。実は子供は親と遊んでいるだけでも大切なことを学んでいるといいます。
米オーバーン大学のジャクリン・マイズ教授とエレン・アベル教授は、子どもの社会性に関する研究をまとめた記事に、こう記しています。
親と一緒に遊ぶ子どもの方が社会的スキルが高く、仲間と関われるという研究結果が出ています。特に、親が子どもと同じ目線で遊んでいる場合、その傾向が強まります。子どもに主導権を持たせつつ、「友達のように」遊ぶのです。
このような遊びが子どもに好影響を与える理由はたくさんあります。親と一緒に、バランスの取れた遊びをすることで、高い社会性を持つ幼児が持つスキルを学ぶことができます。それに、親が子どものアイデアに反応してやることで、子どもは自分が遊び仲間として優れた存在であると感じるようになり、友達と一緒に遊ぶ意欲が湧きます。さらには、楽しくてバランスの取れた遊びを親とすることで、家族以外の人と遊ぶ機会を楽しみにするような、ポジティブな考え方を持たせることができるのです。
いろんな文献を見ても共通して言えることは、子供の社会性は「環境」だのみではなく、「親」がもっとも影響力を持つということですね。なんだか親として身が引き締まる思いがしますね。もちろん最初からそんなことを完璧にこなせる親はいないでしょうけど、親も一緒に成長できるとも書かれていましたし、やりがいはありますね。田舎暮らしをしている子育て世代でこどもの社会性について心配している方にとっては、ある意味で朗報ではないでしょうか。
STEP3.(実践)子供が社会性を身に付けるためのゲーム
子供が社会性を学べるゲームが紹介されていましたので、サイトを紹介しておきます。
Parenting Scienceという英語のサイトなのですが、Google翻訳で訳せば、日本語で読むことが可能です。
STEP4.親が過度に心配しすぎたり介入しすぎない
子供は放っておいても試行錯誤を繰り返して、自分なりにポジテイブな社会性を身につけていきます。なので深刻なトラブルの兆候が見られない限りは心配しすぎたり、介入しすぎたりはしないようにしましょう。ほとんどの子供が最初から完璧にできるものではなく、最初は誰でも人のことに無関心出会ったり不親切だったり、社会的に大人の目から見て不器用だったりするものですからね。以下に、子供に訓練(改善)が必要かもしれない兆候を紹介しておきます。
[list class=”li-chevron li-mainbdr main-c-before”]
- 親友が1人もいない
- 潔く負けまたは勝ちを認められない
- 他者が傷ついたり拒絶されたときに同情しない
- 頻繁に人に命令をしたり、自分のやり方を押し通そうとする
- 会話を始めたり続けたりできない
- 他の子より声が大きい
- 他の子からいつも無視されている、もしくは何らかの被害を受けている。または、いつも他の子をからかっている、もしくは嫌がらせをしている。
[/list]
田舎暮らしでも孤立しないための方法
記事を書き進めるに連れ、「田舎暮らしでの孤立」と「子供の社会性」はちょっとテーマが違うということがわかりましたが、ここでは親にとっての孤立しないための方法について語ります。
人に会う機会を意識的に設ける
やはりどうしても田舎暮らしで家にずっといると「孤立」してしまいますので、定期的にお客さんに来てもらうとか、何かしらの地域コミュニティーに顔を出すなどの工夫がひつようかもしれませんね。大体は市町村の月刊誌のようなものが発行されていて、ファミリー企画や、地域の子供スポーツ教室やアクティビティ、世代や国籍を超えた交流会やイベントなどの情報をゲットすることができますので、そういった場所へ子連れで参加することから、自然に人脈や人との対話が生まれ、田舎であっても「一人ではない」という感覚が徐々に身についてくるのではないでしょうか。
自由に動ける経済基盤や情報発信媒体を持つ
孤独感や孤立感を感じる時というのは、もちろん物理的に人に会わないということも含まれるのですが、実は自分から何にも行動を起こしていない時も感情的にそのようになってしまうことが多いです。田舎暮らしで苦労している人や、孤独感を感じている人でも、SNSやブログなどでその田舎暮らしの悩みであったり、心境をことばで、そして情報として発信することで、オンライン上で多くの人とのコミュニケーションが生まれます。ささやかなことかもしれませんが、そういったオンラインや同じ境遇の人々と接点を持ちつながりを広げていくことで、今の時代はどこにいても「孤立しない状況」を創り出すことは可能になります。
そしてこの情報発信の優れているところは単に気持ちの面での解決だけでなく、経済的な家計の底上げにも繋がるという点です。ここは個人的には強調しておきたい部分ではあるのですが、今の時代はPCさえあれば田舎暮らしであろうといつでもどこでもネット環境さえ整えば、在宅ワークで仕事ができる時代です。ブログに広告を載せて成果報酬をもらいつつお金を稼ぐこともできますし、自分の商品をオンライン上で販売し生計を立てることも可能です。
このような暮らしとお金をうまくオンラインで利用することによって、ビジネスを展開し、社会の一部として自分の活動が何かしらの結果を生み出しているというのは大きな充実感にもつながりますね。
田舎暮らしの子育てで孤立していると感じている方がおられたらぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ということで今回は、田舎暮らしの子育ての悩みについて
記事にしました。
結論としては、
[list class=”li-chevron li-mainbdr main-c-before”]
- 田舎暮らしは確かに物理的には孤立する場合もある
- けれども子供の社会性はそれで決まらない
- 親のサポートにより子供の社会性は身につく
- 田舎であっても孤立しないための方法はいくらでもあるので大丈夫
[/list]
という内容になりました。
田舎暮らしは、田舎暮らしでしかできないアプローチ
活動、魅力的な発信があるのでどんどんアグレッシブに
子育て世代が地方で活躍してほしいですね!
では!